藤稲ゴルフ会優勝者の寄稿文

2021年5月の第90回大会でベストグロス優勝した福島敬さんから、ゴルフ上達への経験談が寄せられました。ゴルフ愛好家の方はご参考までにご覧ください。

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ゴルフ愛好家の皆様へ、

年4回の藤稲ゴルフ会に加え、年2回行っている「藤沢ゴルフ早慶戦」の団体戦は現在2勝9敗と大きく負け越しており、私が参加したここ4年間で1度しか勝てておりません。

この悔しさを何とか払拭したく、皆様と共にゴルフの技量向上をはかり団体戦勝利を目指せればと思い、私・福島の経験談をまとめてみましたので、少しでも皆様のお役に立つ点があることを願っております。

ご覧いただいた後に、ご意見・感想、ご批判などなんでも結構ですので頂ければ幸いと思っております。

昨年3月からコロナ禍による自粛生活が始まり外出の機会が減ったのを機に、今までの43年間の自分のゴルフの見直しと改善をしようと思ったことから取り組みを始めました。

 

目的:スイング改造により方向性の安定した飛距離向上を目指す。

結果:1年2か月後、ドライバーの飛距離が当初の200ヤードから現在は230ヤードへ向上した。さらに、方向性が向上し軽いドローボールかストレートボールが多くなった。感触としては、後10ヤード伸ばして240ヤードを視野に入れています。

これは、平均飛距離ではなくベストショット時ですが後期高齢者にとっては悪くない結果かと思っています。

取り組み

① スイング改造

私がゴルフを始めたころは、ドライバーのヘッドはパーシモンで容量が230CC、シャフトはスチール製で長さも今の45-46インチより5インチは短かったものです。

その当時、多くのレッスン指導者は右手を殺して打てと言っていました。

しかし、今のドライバーはヘッドが460CCでシャフトの長さは45-46インチと長く、右手を使わないとクラブが振り遅れてスライスボールしか出ません。

そこで、右手を使うスイングに変えようと思い実行しました。

参考にしたのは、YouTubeの「片山晃 右手のゴルフ」と「ゴルフ侍 水巻義典プロ編」などです。

ツイスト打法と言われるもので上体と下半身の捻じれを活かすもので昔から言われていますが、意識しているのは、バックスイングで体の右足と右半身の壁で捻じれを作ります。

心掛けていることは、スイングは円運動(実際は楕円軌道だと思いますが)を意識して、グリップは柔らかく握り(ボブ・トスキ先生の言うヒヨコを握る程度)で肩の力を抜きます。

グリップは、当時全盛だったジャック・ニクラウスをまねてインターロッキングで43年やってきましが、これだとヘッドスピードを落とすそうで、オーバラッピングに変えました。

スイングでイメージしているのは円運動ですが実際は楕円軌道になっていると思います。スイングの始動は出来るだけクラブヘッドを水平に遠くに出し、斜めに大きな円を描くようにクラブを上げて切り返しのトップは自分のタイミングを掴むことが大事です。松山選手や藤田選手のようにトップで間を置くタイプからジョン・ラーム選手のようにあっという間に切り返す選手まで様々ですから。大事なのは、打ち急がないでトップで力を入れないことです。力を入れるのは、インパクト直前で、右手でボールを打ちに行きます。

スイングは円運動をイメージしているので、インパクト後クラブヘッドが首に巻きつくまで回します。フィニッシュで、右目でクラブヘッドが見える程度まで振り切ります。

意識しているのは、右手首を柔らかくしてインパクト時に手首を返す打ち方に変えました。

バックスイングのトップからの切り返しと体重移動は、右手首の返しとのバランスなのでその塩梅が重要で、自分のタイミングを練習で体得しますが、私の場合はトップで力を抜きクラブヘッドの重みで振り下ろしインパクト直前に右手でボールの右側面を打ち抜くつもりでクラブを振って、シャフトが首に巻きつくようにしてフィニッシュをきっちり取るようにしています。

 

② 自分のゴルフの可視化

スイング改造がどの程度効果があるか可視化したくて、器具を購入しました。

PRGRのRED EYEと言う製品で、7千円台(Amazonで)でした。

この器具で、クラブスピード、ボール初速、推定飛距離が測れます。

スイング改造に取り組み始めた当初は、ドライバーのヘッドスピードが35-36m/秒で飛距離200ヤードでしたが、1年後にはヘッドスピードが38-39m/秒へ上がってきて、飛距離も230ヤードまで伸びました。

練習場のボールは、飛距離が10%程度落ちるのでコース用のボールで計測した結果です。

前提条件として、ミート率が1.45-1.5程度の場合です。このミート率(ボール初速/クラブスピード)を上げるとボールの初速が上がり飛距離が出ますが、俗に言うクラブの芯でボールを捉えた場合です。

このRED EYEの欠点は、結果が記録できないため最近ユピテル製のGTS-7 BLEとい器具を購入しました。(1万4千円台)

 

 

③ 自分のスイングに合うクラブとクラブセッティング、ボールの選定

元々ゴルフクラブには興味があり、新しいクラブが出るとYouTubeで評価を観て自分で試打をしていましたが、昨年末に入手したドライバーがとても良くスイング改造と合致した結果になりました。理由は、想像ですがクラブの進化で総重量が270gと軽く(普通は310-330g)ドローボールが意図した時に打てるところかなと思っています。

100ヤード以内の寄せの精度を高めたくて、ウェッジを5本入れており特にGW、SWはスピンがしっかりかかる角溝タイプを以前から使っています。

以下に、私のクラブセッティングを示します。

・ドライバー:Callaway Mavrik Max Fast、ロフト角10.5度、

シャフロRで先端調子

・3W:Callaway Rogue 15度、目安距離:195ヤード

・5W:Callaway Rogue 18度、目安距離:185ヤード

・7W:Callaway Big Bertha 22度、目安距離:175ヤード

・6H:Callaway Rogue 26度、目安距離:160ヤード

・7I:Callaway Rogue 27度、目安距離:150ヤード

・8I:Callaway Rogue 31.5度、目安距離:140ヤード

・9I:Callaway Rogue 36度、目安距離:125ヤード

・PW:Callaway Rogue 41度、目安距離:115ヤード

・PW:Callaway Big Bertha 44度、目安距離:105ヤード

・AW:Callaway Big Bertha 50度、目安距離:90ヤード

・GW:Callaway Mack Daddy 54度、目安距離:75ヤード

・SW:Callaway Mack Daddy 58度、目安距離:60ヤード

・PT:Callaway Odyssey

 

3Wは、ロフトが15度とボールが捕まりにくいためヒール側(シャフト 付け根側)に鉛を貼ってボールを捕まり易くしています。

 

ボールの進化も目覚ましく、毎年その性能が上がっていると言われています。飛距離が出て、寄せでしっかりスピンがかかるボールが理想ですが、自分のプレースタイルとヘッドスピードに合ったボールを選ぶのが大事かと思います。私が現在使っているボールは、Callaway ChromeソフトとERCソフトですが、NEXGENのボールも価格が安くてタイトリストよりも飛びます。

 

 

④ 練習方法

素振りがスイング作りには欠かせないと思い、毎日30回野球のバットタイプで大きくゆったり振るのとヘッドスピードを上げる目的でアイアンのヘッドを持って(通常と逆に握り)左手1本で首に巻きつくように早く振るのを20回程度行います。

練習場へは、週に1-2回行っていますが、1回160球程度で100ヤード以内を1/3くらいと多めにしています。

コースに出る前日は、練習をしません。筋肉の回復に48時間かかると本で読んだので練習はプレー日の2日前くらいが良いかなと思っています。

パターは、家の中でボールの転がりを確認する練習をします。

 

⑤ 日々心掛けていること

右手首を使ってボールの捕まりを良くする為に、手首を鍛える目的で皿洗いをしています。女房にも喜ばれていますが、ゴルフの為とは言っていません。

老化防止の目的で、毎朝柔軟体操とスクワットを40分程度して貯筋と下半身、足のふくろはぎを鍛えるようにしています。日体大・岡田准教授の「最速で筋肉をつける技術」(1300円)が参考になりました。

 

夕方、速足での散歩を約1時間(6000-7000歩)歩いていますが、お腹が空いて200円のビールの味が2,000円くらいに感じ家の質素な食事も美味しく感じる効果があります。

 

⑥ コースでのプレー前の準備とプレー後の評価

コースでプレーする前は、出来るだけ練習場で体をほぐすのとボールを打つ感触を掴むため50-60球程度練習します。決してドライバーで良いショットが出るのが目的ではないので、右手首を柔らかく使いボールをしっかり捕まえられる感触を得る為です。

同時にグリーンの速さの感触を掴むため練習グリーンでの距離感を確認する練習も必須ですね。

プレー後は、Excelでその日のスコアを入力し反省点を考え練習での課題を見つけます。ミスショットした原因を考え、練習場での目標課題にしています。

特にパット数は重要でラウンド30パット以下を目標にしていますが、中々達成できないです。コースでのパッティングで気を付けていることは、決してホールを見ないで、狙ったライン上のボールの先20-30センチ程度にスパット(目標)を設定しそこにボールを通すようにパターヘッドを出すようにしています。

 

 

⑦ その他

コース攻略には、ヤーディジブックが欠かませんが今はGPSゴルフナビで時計型など沢山の種類がありますが、私が使ってみて良かったゴルフナビをご紹介します。

スマホ(iPhone、Andriod)のアプリで、Motocaddyと言うものですが、無料で通常は月額数百円から有料になりますが、使い勝手も良く表示される情報が的確です。スマホからMotocaddyと入力しダウンロードできます、

 

TVのゴルフ番組で、参考になったなと思うのは、毎週土曜日の17:30-18:00 BS日テレの「ゴルフの翼」で、男子トッププロが女子のプロテスト合格前の選手にレッスンする内容です。

特に印象に残っているのが、藤田寛之プロの「イメージを大切に」ですが、寄せでは必ず自分でイメージを描いて使うクラブを決めて打つということと、今平周吾プロのバンカーショットで距離によってSWだけでなく他のクラブを選んでフルショットするですが、最近の羽川豊プロのレッスンがとても良かったです。

グリップは、V字(親指と人差指の間のV)が右肩を指す方向で握り、クラブを硬く握らないと言ったことから基本を大事にして自分の目指すスイングを見つけることが重要だと教えていました。

 

長々と私の体験談を述べましたが、お付き合いいただいた皆様には感謝しつつ、是非「藤沢ゴルフ早慶戦」での団体優勝を目指して藤稲ゴルフ会の皆様の技量向上に少しでもお役に立つ点があれば幸いと思っております。

また、ご意見、ご批判など何でも結構ですので頂ければ励みになりますので、よろしくお願いします。