第8回写真展を開催
藤稲フォトクラブは、1月20日から25日の間、藤沢市市民ギャラリーにおいて第8回写真展を開催した。来場者数は927名。
今回の出展者は19名に昨年7月に惜しくもご逝去された田谷昭氏の遺作2点を加えた合計59点が展示された。また、昨年度の当クラブの新たな試みとして、「組み写真」に取組んでいたのだが、この指導者だった酒井健吉氏が同じく昨年11月に急逝されたため、展示作品は例年通りに自由作品の展示となった。
作品は各会員が一年間撮影した多くの写真の中から一人3点と限られているため、いずれも力作揃いで来場者のアンケートを見ても、個性的・美しい・楽しめた・新鮮・感性が豊かなどのものが多く、概ねご満足いただけたものと一同胸を撫で下ろしている。一方、「例年の着眼点が良かっただけに残念。来年に期待する」という厳しい励ましの声も頂戴した。
今回、来場者から高い評価を獲得したのは塩瀬喜久氏の横浜の夜景をモノトーンで仕上げた3点と土居慶司氏の米国・西部を白黒写真で撮り、それを磁器タイルに焼き付けた磁器写真3点などであった。デジタルカメラの普及で誰でも手軽に写真を楽しめる時代だが、逆に写真の原点ともいうべきモノトーンの作品が注目を集めたという写真展でもあった。
当フォトクラブは毎月第一水曜日に定例会を、季節に合わせた撮影会を毎月のように開催しているが、定例会では作品を持ち寄って合評し合うなど切磋琢磨しレベルの向上に努めている。一年後の第9回写真展にご期待ください。
畠山正樹(昭39商)
〈出展者〉
稲葉紘、右近徳雄、小川洋、加藤善朗、上岡亨、塩瀬喜久、杉山光司、津上康平、土居慶司、中畑達雄、畠山正樹、林秀昭、日色輝幸、三田村眞次、村岡猛、村田和彦、村松淑子、柳下紀久次、和田千賀子、田谷昭(故人)