七沢森林公園ハイキング開催

森に包まれた広場に点在する東屋の下には囲炉裏型のバーベキュー台が備え付けられている。幹事さんたちの心の行き届いたお計らいで食材なども豊富に用意されており、盛大なバーベキューパーティーが始まった。本当に美味しかった。楽しかった。

さて、ハイキング紀行。
秋も深まった10月末日、本厚木から七沢行きのバスに30分ほど揺られ、七沢温泉入口で下車。ぶらぶら歩きはじめ、ふと眼を上げると、古代の水道橋のような巨大な橋が天空をよぎっている。「森のかけはし」だ。橋のたもとまで登り、「沢のさんぽ道」に入る。時季になればさぞかし紅葉が綺麗だろう。道の左側にせせらぎを聞く。「これが七沢の源流かな」「七沢というからこれはワン・ノブ・ザ・セヴンスだろう」などと言いながら、しばらく林間歩行を続ける。 前方に現れた急坂を一気に登りきると、そこは「順礼峠」。鎌倉・室町時代には、ここが巡礼の通り道だったという。或る日ここを通りかかった巡礼者の老人と娘が木陰に潜んでいた悪者に切りつけられて殺されたという悲しい言い伝えもあるとのこと。その供養のため後日立てられたというお地蔵さんを見ると、実にいい顔をしている。
順礼峠の右手を少し登って行くと、「ながめの丘」。標高183米。「空気が澄んでいれば」スカイツリーも見えるはずとか。
ながめの丘を降りて「尾根のさんぽ道」に入る。「もみじ展望台」を経てしばし山道を行く。坂を下ると、そこは広々とした芝生の広場。「おおやま広場」というだけあって、正面に大山連峰の眺望がすばらしい。記念撮影。「さあ、いよいよお目当ての…」と、勇んで歩いてゆくと、そこは「ピクニック広場」だった。歩きはじめてからおよそ1時間半。

バーベキュー広場に名残を惜しんで帰路に。今度は森の架け橋を渡ってからふもとに下り、バス停で解散。有志はそこからすこし歩いて七沢温泉へ。檜風呂に存分に浸かったあとはお決まりのビールで乾杯。至福の時を過ごす。

神谷義明 記